日本財団 図書館


 

イシモチ:沿岸・内湾に生息する。成魚は沖に多く、深さ50m〜100m位の海底に生息し、浮き袋を振動させて音を出す。初夏から秋にかけて急深の砂浜や突堤で取れる。5月〜8月頃に産卵し、内湾に浮遊性の卵を産む。
スズキ:地元では、セイゴ・マダカ・スズキと成長するにつれて、名称が変わるので出世魚とされている。ボラと同様に本来は、海水魚であるがスズキの方が上流まで川を上り秋には海に下る。
水底では比較的、じっとしていて活発には泳がない。秋から冬にかけて、河口付近で産卵する。伊勢湾内では木曽川・長良川など比較的、大きな川に生息する。
マゴチ:沿岸部の2〜50mの砂泥底に生息する。冬は砂底に潜り込み、7月〜8月にかけて浅い海底の石の間に卵を産む。春、冬眠から目覚め、浅場に移動する。頭の上まで砂をかぶり、眼だけを出して餌の小動物が近づくと砂を蹴って猛然と襲いかかり大口をあけて呑み込む。
マハゼ:河口や海岸に生息し、川底が砂か砂泥底の所を好み、産卵期は早審。海の魚であるが、春から夏にかけ未成魚がよく川を上る。
ボラ:コボ・イナ・ボラと成長とともに名前が変わるため、出世魚とされている。海水魚であるが初冬、大群をなして海岸に現れ早春に川を上り始め、かなり上流までいく。
コノシロ:内湾性の魚で15m以下の浅い海の中屑に生息し、体長は最大25cm程度である。体長10cm位のものを通常『コハダ』という。警戒心が非常に強く、暗くなると海藻の繁茂する浅場に寄ってくる。産卵期は3月〜6月で、海藻に分離浮遊卵を産みつける。
カイズ:内湾に多く5〜50mの浅海の砂泥底に生息する。幼魚は河口付近で育ち満3年で成魚となる。(クロダイ)産卵期は初夏でこの頃、河口付近まで上ることがある。
キュウセン:沿岸の海藻が茂る岩礁間や砂底に群れをなして生息し、7月〜8月頃産卵する。特異な習性として12月から翌年4月頃まで冬眠する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION